🏫 特別支援学校・支援学級・通級指導教室
子どもの発達特性や支援ニーズに応じて選択できる教育の場について、それぞれの特徴と利用方法を詳しくご紹介します。
🏫特別支援学校
障害のある子どもを対象に、専門的な教育と生活支援を行う学校。肢体不自由・知的障害・聴覚障害・視覚障害などの区分ごとに設置されている。
👥特別支援学級
通常の小中学校に設置され、少人数での特別支援教育を行う学級。基本的には在籍は通常校だが、特別支援学級で学ぶ。
🔄通級指導教室(通級)
通常の学級に在籍しながら、特定の時間だけ支援を受ける仕組み。言語障害・LD・ADHD・自閉スペクトラム症などに対応。
💡 柔軟な教育の場の選択
子どもの発達特性や支援ニーズに応じて、教育の場を選べる柔軟な仕組みです。
📋 利用までの流れ
1
保護者や園・学校からの気づき
集団生活の困難さ、学習の遅れ、行動上の課題など
2
教育委員会・就学相談へ相談
就学前や学年途中に、教育委員会に相談
3
教育支援委員会・専門家の判定
発達検査や面談を経て、就学先や支援方法を検討
4
就学先決定・支援開始
特別支援学校・特別支援学級・通級のいずれかを選択。毎年の面談や進路相談で再判定されることもある
🔍 情報収集の方法
- 自治体の教育委員会サイト
就学相談や支援学級の情報を公開している - 文部科学省 特別支援教育ページ
全国的な制度概要を確認できる - 学校見学・説明会
実際の学習環境や雰囲気を知るために必須 - 保護者の口コミや体験談
実際の支援内容や学校の雰囲気は口コミが最も参考になる
📄 やっておくと便利な手続き・制度
- 就学相談の早期予約
相談枠が限られるため、早めに動くと安心 - 発達検査・医師の診断書
就学先検討の際に提出を求められることが多い - 学校見学の事前申し込み
秋〜冬に説明会が行われることが多いため、情報収集を早めに - 特別支援教育就学奨励費
特別支援学校等に通う場合、学用品費や給食費が補助される
💡 保護者が知っておくと楽になるポイント
- 子どもの発達は成長に応じて変化するため、「最初に決めた進路に縛られる必要はない」
- 特別支援学校・学級に在籍しながら、地域の学校との交流学習も行われる
- 通級は「通常学級に在籍しながら支援を受けられる」ため、子どもの特性に合わせやすい
- 進路選択は親だけでなく、担任・教育委員会・専門家と一緒に検討するのが望ましい
📚 参考リンク
- 文部科学省:特別支援教育について
- 各自治体 教育委員会 就学相談ページ
- 全国特別支援学校長会